【プロローグ】この世界が嫌い

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自分は今の自分、これまでの自分に絶望している。

生きていることに怒りさえ感じている。

やりたかった仕事には就くことができなかった。

今の仕事は退屈で、お金もあまりない。

これまで勉強や運動などで成果を残せたことはなく、特に人間関係を築くことにとても強い不安を抱えている。

上手くいっている人を見ると、妬みと嫉妬でおかしくなりそうだ。

もう全て終わっても何も悲しくない。

そんな気持ちでいつも布団に潜り込む。

明日なんて来なければいいのに。

ただそんなことを常に感じながら残りの人生50年以上過ごすのはとても苦しい。

このまま終わってくれるならそれでもいい。

だけどまだ何十年も生き続けていかないといけないなら、同じように文句を言い続けるのも疲れる。

全てを好きになることはもうできないだろう。

でも、

でも少しだけ。ほんの少しだけ、最後にもたれ掛かれるものを作りたい。

死ぬ直前にたくさんのことを恨んだとしても、これに関しては愛情を注いで取り組んだと自分自身に言いたい。

晴れた世界に行こうとはしない。

憧れもしない。

雨がずっと降って、馴染むことさえできないような世界で、それでも火を起こしていつか「実は生きていることって辛いだけじゃなかったんだ」って言えるようになりたい。

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